テンゲル

1999年の夏に、那須高原に「モンゴリアビレッジ テンゲル」をオープンした。モンゴル国の遊牧民が暮らす「ゲル」と呼ばれる移動式天幕(テント)をそのまま使用する新しい集いの場としてプランしたものである。「ゲル」のもつあたたかさや、やすらぎの中で心やいき方を豊かにするための、大切な時間を過ごす。そして、なによりもその空間で、「仲間」というものを再認識することができたらいいなあ、21世紀のテーマだなあ、とそんな思いでそのプロジェクトを推進した。僕の考える「仲間」とは、家族であり、親子であり、友人であり、恋人同士...。さまざまな人たちが、それぞれの思いをもって、「ゲル」に集い、ともにテーブルを囲み、ともに食事をし、ともに語らう。特別な人とゆったりとした時を共有し、新たな絆をみつける。大切なのは「ゲル」はあくまでも「場」であって、どのようにその時を過ごすかは、その人が主役になって、コーディネートしてゆくということ。そこが、従来の観光リゾートを中心とした「大自然あり、癒しパック」と「テンゲル」の大きな違いにしたい。(ちなみにテンゲルとは、天・天空を意味するモンゴル語。また、ビレッジ全体を10個のゲル「直輸入」で構成していることからテンのゲルとネーミング。2011年4月にリニューアルをして、ゲルの数は全部で27棟になった。)

モンゴリアビレッジ テンゲル

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